ミシュランひとつ星のシンシアさん。
ディナー営業中心のフレンチレストランですが、土曜日のみ「シンシアプラス」としてランチ営業されています。メニューは前菜がビュッフェとなるランチコースのみ。
東京都渋谷区千駄ヶ谷3-7-13-B1F
土曜日 11:30~
毎月1日の10時から翌月分の予約開始です。予約困難です。でも1日以外の日にちょこちょこサイトを覗いてみると、たまーにキャンセルが出ています。今回はそれで予約できました。
私がシンシアプラスに訪れるのは今回で3回目です。ちなみに2回目はこちら。↓
前の(昨日の)記事で「世の中、値上げとサービス低下の店ばかりだぜ」とぼやきましたが、評判のすこぶる良いレストランに対して、しかもランチビュッフェで、こんなこと言うのは憚られるのですが。
このお値段の価値はないなというのが正直な感想です。
Menu S+【税サ込5290円】
増税の影響もあるのでしょうが、かなり値上げされましたね。でもその分、サービスが良くなっていれば構わないと思っていました。
先頭で入店して、ビュッフェ台の準備ができ次第お声がけしますと言われて、席で待っていたのですが。その声がけは1番最後にされました。
え。そんなことで?って思われるかもしれませんが…私はモヤモヤします。
アルコール1杯+ノンアルコールフリードリンク【税サ込1480円】
ドリンクは別料金です。アルコールを飲めない私からすると、ソフトドリンク単品のメニューも欲しいです…。しかも、このフリードリンクはメインを食べた後では注文できないのです。実質1時間半ほどのフリー。
お料理はさすがにおいしいです。素材がおいしい。鰆や鯛といった魚介類のおいしさが秀逸。
野菜自体の味わいも、ディップする蟹味噌ソースも濃厚で、普段ビュッフェでは野菜を食べない(進んで取らない)私も、喜んで食べてしまいます。
ひとりひとつの特製ブリオッシュ(ブッフェ台にパンはありません)。
ほんのり温いけれども焼きたてではありませんでした。以前のブリオッシュの方がおいしかったような…。
これだけ食べといて文句言うなよと自分でも思いますが(でもまだ腹6分め)。
この山盛りのヘビーな前菜を食べて一息ついていると「メインをお持ちしてよろしいでしょうか」と直ぐに声がかかりました。
(え。まだ前菜食べたいよ。菊芋のスープ品切れのままだよ。まだ飲んでないよ。)と躊躇していると、「とりあえず大皿(前菜を取り分ける皿)をお下げしてよろしいでしょうか」と言われ、嫌だとも言えず。
そして、メイン。牛頬肉のポトフでした。ポトフって家庭料理じゃないのね、こんなに繊細なのね…という満足な味わいでしたが、そこぶる少量で物足らず。
でもメイン料理中に前菜ビュッフェ台は片付けられてしまいました。
前菜のビュッフェの案内時に「メインとデザートがあるので食べ過ぎないようにね」といった内容のことを言われますが、騙されてはいけません!(騙しているつもりはないのでしょうが…)
前菜でお腹いっぱいにしといて損はないですよ(お前はな)。
デザートはバニラスフレと日向夏アイス。コーヒーまたは紅茶またはハーブティつき。
ね。飲むように食べられるでしょ(お前はな…)。
敢えてかもしれませんが、アイスが溶けかかっていたのが残念。スフレはバニラビーンズたっぷりでしたが、特筆すべき味ではないかな…。
デザートを食べている途中で伝票がテーブルの上に置かれ、紅茶を飲んでいる途中で、お会計の催促がありました。他のお客さんよりもいち早く会計の催促をされる私たち…(何かしたかな。いや、してない)。この時、13時半頃。追い出されるようにして店を出ました。
このランチビュッフェのコースは合計6770円。パークハイアット東京のニューヨークグリルのランチとほぼ同じ値段と考えると、後者の方が断然いいです。前菜の種類は劣るけれども、メインやデザートの量や種類、サービスも全て上。あ、パンの味や状態も上です。
お店側には関係ないことですが、平日の辛い仕事を乗り越えた後の癒しとして、非常に楽しみにしていたのです。おいしい食事が待っているから頑張ろうと鼓舞してきたのです。同僚のつまらない雑談に我慢し、優しいふりして何もしない上司の下で残業してきたのです。
余計ストレスが増しました。以前はこんなお店ではなかったのにな…。
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